シルクロードの宗教 1 帝京大学シルクロード叢書005

シルクロードはヒトやモノだけでなく、文化の交流路でもあった。もちろん宗教もそのひとつである。 7世紀に西方で勃興したイスラム教がまたたく間に東方に広がって中央アジアを席巻するまでは、唐の都長安に象徴されるように、仏教やキリスト教、ゾロアスター教、マニ教といった多くの宗教が共存していたのである。本書では、出土品や遺構、文献、絵画の分析から見えてくる、“イスラム以前”のシルクロードの宗教事情をひもとく。
編 | 山内和也【編】 |
発行 | 2025年10月21日 |
判型 | A5 |
頁数 | 264 |
ISBN | 978-4-434-36372-6 |
定価 | 3,850 円(本体価格 3,500 円+税) |
はじめに(山内和也)/ソグド人の信仰・文化・生活とソグド語文献(吉田豊)/中央アジアにおける仏教寺院の伽藍配置の変遷(岩井俊平)/エチエンヌ・ドゥ・ラ・ヴェシエール著「玄奘の旅程に関する覚え書き」(宮本亮一)/前近代中央ユーラシアのトルコ・モンゴルとキリスト教(森安孝夫)/総大司教ティモテオス1世とテュルク人の首都大司教(マーク・ディケンズ著、山内和也・吉田豊訳)/マニ教と江南マニ教絵画概説(吉田豊)/藤田美術館蔵絹絵マニ像の新発見に寄せて(吉田豊)/新出の中国マニ教絵画「摩尼降誕を告げる瑞祥図」(張鵬・ガーボル・コーシャ著、岡田理恵子訳)