新しい知の物語が始まります。

誕生 帝京大学出版会

SCROLL

「自分流」を掲げる帝京大学は、二〇二六年に創立六十周年を迎えます。
創立以来、帝京大学は教育において「実学」「国際性」「開放性」の三つに重きを置いてきました。
「実学」は実践を通して身につける論理的思考のことです。
「国際性」は学習・体験を通した異文化理解のことです。
そして「開放性」は〈知識と技術〉に対する幅広い学びを指します。
このうちどれが欠けても「自分流」は成就しません。
併せて、解決の難しい諸問題を追究することはできません……。
大学創立者で初代学長の冲永荘一氏は開校前に全国を回り、
共に学び新しい大学を共に創造する学生・仲間を募りたいと訴えました。
今、それに倣い、共に読み共に考え共に創る読者・仲間を募りたいと思います……。

「平和宣言」を英語で読む

ヒロシマの心

帝京大学出版会 編

968円(税込)

広島市長が広島原爆の日(8月6日)の平和祈念式典で毎年読み上げる「平和宣言」は、広島市によってすべて英語に翻訳されてきました。
核兵器廃絶と世界恒久平和の実現、原爆死没者の追悼を世界に広く訴えるためです。唯一の戦争被爆国の国民である私たちは、〈世界共通語の英語〉で核兵器廃絶と世界恒久平和について自ら考え、自ら伝えることができるでしょうか。
本書は1947年の第1回から通算76回目に当たる2023年までの「平和宣言」英語版を収録しました。難しい語句や慣用句、専門用語は430カ所にわたる脚注で日本語の意味を記しました。本書は〈グローバル市民〉を目指す高校・大学生や市民にとって英語と平和について同時に学べる最良・最強のテキストです。

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論の経営学、倫の経営学

企業の「健康寿命」を延ばす

吉田健司 著

995円(税込)

古いしきたりに縛られたり競合他社を出し抜くことに血眼になったりする企業には、放漫経営と不祥事の危険がつきまとう。健全経営と社会貢献を続け〈企業の健康寿命〉を延ばすには「論の経営学」と「倫の経営学」を実践する必要があると著者は言う。「論の経営学」はアメリカのMBAに代表される論理と数字と形式を優先する経営学。それに対して「倫の経営学」は「世のため人のために働いて儲ける」ことを説いた渋沢栄一や「三方よし」を実践した近江商人の哲学につながる経営学である。どちらに偏っても「企業の健康寿命」は延びない。二つを兼ね備えた「論と倫の経営学」に基づけば、時代が変わっても経営者が代わっても事業活動は揺るがない。社歴100年を目指す経営者、仕事にやりがいを覚えるビジネスパーソン、経営学を学びたい大学生・高校生にとって読まずにはいられない経営学入門書です。

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「頑張る」「頑張れ」はどこへいく

努力主義の明暗

大川清丈 著

984円(税込)

大災害のたびに沸き起こる「頑張ろう」のスローガンから、日常のあいさつ代わりに使われる「頑張ってる?」「頑張ってね!」まで日本中にあふれている「頑張る」。実は「頑張る」は日本特有のものではない。著者は比較社会学の手法を使い、アメリカ、イギリス、フランスとの違いに迫る。そして入試の制度・実態からコツコツ「頑張る」傾向が強いフランスに対し、日本は「頑張ればできる」の掛け声の下で中間・期末・入試などの節目に集中努力する傾向が強いと結論付ける。熱しやすく冷めやすいタイプの努力というわけだ。貧困と格差により閉塞する日本で、私たちは持続的に頑張れるのか。それとももう頑張れないのか。本書は「頑張り」の質をも変化させるAI時代の努力についても考察する。

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シン・経済学

貧困、格差および孤立の一般理論

小島寛之 著

984円(税込)

成熟経済下の不況から逃れられない日本経済は危機に直面している。それは有効な手を打てないでいる経済学の危機でもある。貧困と格差と孤立はどこまで進行するのか。有効な経済政策はあるのか。経済活動の目標を「GDP」から「健康寿命」へ変えることにより、人々は安心して長生きできる暮らしが手に入ると著者は訴える。そのために医療制度を中心に国の経済を築かなければならないという。市場ベースから医療ベースの資本主義への大転換。それをけん引するのはシン・経済学である。環境をも意味する「社会的共通資本」の整備を提唱した経済学者宇沢弘文氏の「最後の弟子」を自認する著者。シン・経済学が異端に終わらなければ日本経済は持続的発展の道を歩み始めるだろう。

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未来を拓く「自分流」研究

がんの制圧から人工知能まで

帝京大学先端総合研究機構/浅島誠・岡ノ谷一夫ほか17人 編

2,640円(税込)

2026年に創立60周年を迎える帝京大学が記念事業の一環として2023年10月に帝京大学出版会を創設。本書は、帝京大学先端総合研究機構に所属する19人の研究者による多彩な研究成果を一般に分かりやすく解説した内容で、帝京選書の第1弾として発行しました。AI、健康科学、社会連携など文理融合型の学際研究を進める同機構の社会課題解決に向けた取り組みを収録しています。

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帝京大学出版会について

所在地 〒173-0003
東京都板橋区加賀2-21-1 帝京大学先端総合研究機構棟内
設立 2023年10月
運営組織 株式会社帝京サービス
代表 岡田和幸

設立の趣旨

帝京大学は、創立60周年(2026年6月29日)記念事業の一環として、「帝京大学出版会」を2023年10月1日付けで創設しました。

帝京大学の掲げる「自分流」の哲学に基づく「実学・国際性・開放性」を追求し、「知の発見・探究・創造・発信・共有」に貢献することを帝京大学出版会は狙いとしています。また、帝京大学教員による研究成果を広く社会に還元する機会を設け、帝京文化を涵養する目的もあります。出版の機会提供は帝京大学教員に限定せず、帝京文化と親和性のある文化人・研究者らにも広げます。

パーパス(社会における目的・存在意義)

帝京大学出版会は、「社会とどうかかわるか」を重視し、以下のような「パーパス」を定めています。

「実学・国際性・開放性」に基づいた<知の発見・探究・創造・発信・共有>により、人類・社会に貢献する

出版方針

設立の趣旨に基づき、以下の方針で出版に取り組みます。

帝京大学における多様な成果を、出版事業を通じてわかりやすく社会に発信し、学術・教育・文化の振興・発展に寄与する

レーベル(シリーズ化される書籍のブランド名として)

書籍のレーベルについては、以下の4つに区分けされます。

  1. 考える糸口を読者へ提供する、帝京大学の成果を社会に還元するための啓発的一般教養書 -帝京新書-
  2. 読者の考えを深めていく手引きとなる、一般教養書と専門書の橋渡し役の書 -帝京選書-
  3. 専門性の高い学術研究書・専門書 -帝京学術叢書-
  4. 学内外での教育活動のツールとなるテキスト等教材